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マダムのお気に入り

このコーナーでは、私マダム由美子の美への情熱を満たしてくださる、
人、お店、アイテム、出来事、場所などをいろいろご紹介しています。
いずれも私の美意識を豊かにしてくれるお気に入りです。
Vol.2 【2004/07/31】 『美と健康にいいフランス料理レストラン』
ラ・ロシェル南青山 −表参道−
シェフ自ら新鮮な野菜を毎朝摘み取るこだわり料理

今回ご紹介いたしますのは、からだにいいフランス料理レストラン「南青山ラ・ロシェル」です。こちらのレストランはあの料理の鉄人・坂井宏行氏がプロデュースされているレストランの青山店です。

こちらのレストランには娘のテーブルマナーの社会勉強にとランチを頂きに行ったのが最初でした。まだ幼稚園だった娘ですが、きちんとしたところでテーブルマナーを体験させたいと思っていました。

大人の社交場に、まだ未熟な子どもを連れていくことはふさわしくないことは重々承知のうえで、みなさまのあまりお邪魔にならない端のところで頂くことができるかご相談をしてみました。 その私の勝手な申し出をマネージャーの嶋村さんがこころよくお引き受けくださり、娘のフランス料理をいただく体験をさせていただいたのがきっかけです。今から4年前のことです。

南青山の閑静な住宅街の中にあるこちらのレストランはとても心安らぐ落ち着いた雰囲気の場所です。スタッフの方々もとても温かい心遣いをしてくださり、いつも私は安心して、気持ちよくお食事を頂けます。

お食事の方も毎回アイデア豊富に色々な調理方法で楽しませてくださいます。 何と言っても、こちらの石井義昭シェフは、毎朝、自ら畑に出向き、新鮮な野菜やハーブを自分の手で摘み取ってその日のコースメニューに加えられるそうです。 太陽の恵みをたくさん浴びた旬の食べ物です。まさに「からだにいいフランス料理」。

ハーブなども豊富に取り入れていますので、美容面にも気を配られているお料理です。 南フランス地方の伝統的なソース料理のスタイルを継承されているそうです。 このソースがとてもあっさりとしていて胃にもやさしく、私は頂いた後、とても元気になります。

そして行くたびに新しい食材に出逢います。スタッフのみなさまも大変よく勉強されていらっしゃるので、食材の説明を伺うのもとても楽しみのひとつです。

このように毎回こだわる料理で私たちを楽しませてくださる石井シェフに、今回私はあるお願いをいたしました。 私のお食事付きレッスンで「エリザベート皇妃が愛したスミレのシャーベットを再現していただけないでしょうか・・・。」何と無理なお願いをしてしまったことでしょう・・・。

私の相当難しいリクエストにシェフは応えてくださいました。皇妃エリザベートが食した野生のスミレは当時は豊富だったそうです。 でも現在はその野生のスミレを手に入れるのは簡単ではありません。特に今年は猛暑のため、そのスミレがなかなか手に入らないそうです。

「やはり難しいかしら・・・」私はあきらめかけていました。が、シェフとの打ち合わせ日の前日、奇跡がおきました。 石井シェフが懇意にしていらっしゃる、こだわり農家の方がたまたま偶然、乾燥スミレを数袋送ってくださったのです。 その晩、さっそくシェフはそれがスミレのシャーベットに使えるかどうか、一晩水につけて色の出具合いをチェックされました。

石井シェフの想いと私の執念?!(笑)で、ダイエット創始者として著名なエリザベートが最も愛したスミレのシャーベットを何とか実現できました。 このスミレのシャーベットは2004/8/27の ランチ・ド・バレリーナ で召し上がって頂きました。

「旬の素材を提供してくださる方がいるので、このような料理をお出しすることができるのです。」とおっしゃる石井シェフ。 シェフのお話を伺っていて「謙虚な心」、「多くの方の協力で自分の料理が創られること」を大切にしていらっしゃることを私はしみじみと感じました。

そして私が石井シェフのお料理で感動するところは、こだわりです。 味・盛りつけ・色合い全てのバランスを考えて一ミリでも納得いかなければ、お出ししないというこだわりをお持ちだからです。 お皿の上では見ない下の方まで、うなってしまうほどのお料理を忍ばせている粋な演出に毎回感動している私です。

お忙しい中、快く取材をお引き受けくださった料理長の石井シェフ、マネージャーの嶋村様をはじめ、スタッフの皆さま、ありがとうございました。

information
店名
ラ・ロシェル南青山
所在地
東京都港区南青山3-14-23
連絡先
03-3478-5645