プリマ・エレガンスサロンのことを知ったのは、5年前に椎間板ヘルニアになったことが
切っ掛けでした。まっすぐに立っているつもりが、左肩がさがって全体に左に傾いた姿勢。
腰痛の他に両足が座骨神経痛で筋肉痛のような痛みがあり、足の裏はしびれ、左の股関節が悪く、歩くたびに痛みがありました。
毎週末、治療へ通いながら1年が経過し、日常生活の姿勢を良くしていかないと
腰の具合は良くならないのではないかと思い始めたころでした。

プリマ・エレガンスサロンでは、今までしたことのない多くの経験をさせていただきました。
1つ目はハイヒールです。
マダムがハイヒールを履くことで、腰痛を克服されていたことがとても励みになりました。
体のあちこちが痛むのも靴のせいではないかと思い、
それまで2〜3年ほどスニーカーでしたが、今では毎日ハイヒールを履くようになりました。
はじめて歩くレッスンをしたときは足がぐらぐらして歩けませんでしたが、
自分に合わない靴を履いていたり、姿勢が悪いためにいろいろと不調があったことに気づきました。
2年ほどが経ち、徐々に腰痛も改善され、日常生活で痛みを感じることがなくなっていったのですが
仕事が多忙で余裕をなくし、またスニーカー生活に戻って2ヶ月ほどで腰痛が再発。
改めてハイヒールを履ける自分であるように、多忙なときほどお洒落心をなくさないように心がけています。
治療に通う回数も徐々に減っていき、今では月に2回ほどで、
普段はレッスンで習ったストレッチなどをして体のメンテナンスをしています。
2つ目はスカートです。
足が太くて綺麗ではなく、隠すためにパンツスタイルが定番だったのですが
初めてのレッスンで自分の足がどうなっているのかがわからないと
レッスンにならないことに気づき、スカートを履くようになりました。
最初は恥ずかしかったのですが、次第に足の形も変わっていき、どうしたら美しく見せることができるかを考えるのが楽しくなっていきました。

さまざまな変化が起こるなかで、なかなか受け入れられなかったこと。
それは女性らしさを表現することでした。
10代、20代は過食とダイエットの繰り返しで、心の余裕もなく過ごしていました。
勇気をだしてみようと思う切っ掛けになったのは、2009年のクリスマスエクスプレッションでした。
女性らしい服装が似合わないと思っていたので、ドレスやワンピースを選ぶことは憂鬱で
発表会には出たいけど、服装のことを考えると気が重くなってしまう…。
親しい友人に相談すると、「無理をしなくても大丈夫、わたしのドレスを貸してあげるから」
と写真を撮って送ってくれたのです。
彼女の優しさに心を動かされ、逃げていないで乗り越えようと勇気を持つことができました。
修了するのに3年かかりましたが、わたしには必要な時間でした。
マダム由美子先生がお教えくださったなかで、最も心に残っていることが2つあります。
●エレガンスはラテン語で「注意深く選ぶ」という意味で、自分のためだけではなく、
相手のためを考えてするもの。自分50、周囲の人たち50、合わせて100のエレガンス。
●肩を下げ、鎖骨を真っすぐにし、胸を開いた状態は
「あなたを受け入れます」という受容の精神を表していること。
自分のことでいっぱいの時は周りを見る余裕がありませんし、
これはいや、と拒絶していると受け入れることができません。
鏡の前でサロン生の皆さんと一緒に並んで、自分を見つめることを繰り返すなかで
いつも誰かと比べては落ち込む思い癖も、徐々に改善されていきました。
わたしにとって、受け入れることを学ばせていただいたレッスンだったと思います。
サロンで学んだ事を日常で活かしていくうちに、一杯のお茶や笑顔で誰かを癒す事ができることを実感し、それが自分の喜びになっていきました。
どんな時も、温かく迎え入れてくださるマダムやインストラクターの皆さま、一緒に学ぶサロン生の皆さまに多くの感動をいただき、今のわたしがあります。
これからもプリマ・エレガンスの心を忘れず、共に歩んで参りたいと存じます。
読んでくださり、ありがとうございました。