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HOTEL IMPERIAL(ホテルインペリアル) −オーストリア・ウィーン−
世界中の王侯貴族たちがこよなく愛したホテル
今回ご紹介いたしますのは、オーストリア、ウィーンの中心地にある大変エレガントなホテルインペリアルです。 こちらのホテルは、1873年創業以来、各国の王侯貴族たちより愛され続けているホテルです。
2002年7月には天皇皇后両陛下が訪欧の際に泊まられたホテルです。
1873年のオープニング当時はフランツ・ヨーゼフ皇帝も出席されました。
ハプスブルグ時代を彷彿とさせる格調高い迎賓館です。
2002年7月には天皇皇后両陛下が訪欧の際に泊まられたホテルです。
1873年のオープニング当時はフランツ・ヨーゼフ皇帝も出席されました。
ハプスブルグ時代を彷彿とさせる格調高い迎賓館です。
チェックインした部屋には、ウエルカムフルーツとチョコレート・クッキーの盛り合わせが置かれていました。
そしてクリスマスプレゼントとして、クリスマスソングのクラシックCDがそっと枕元に置かれていました。
クラシックCDがプレゼントとして置かれて感じたことは、「さすが音楽の都ウィーンならではのサービス」ということです。
ウィーンの音楽を多くの方に聞いてもらいたいという試みでしょう。
このおもてなしは、宿泊客すべての方へなされるものです。
室内は私好みでロココ調を醸し出すエレガントな一室。やはり環境は大事ですね。
自分の好きな環境に身を置くと立ち居振る舞いもより一層楽しめます。
そしてその日、一通の招待状が届きました。
ホテルから宿泊客のみなさまへ・・・クラシックコンサートのご招待です。
こちらのホテルでは毎年12月24日にクリスマスのサロンコンサートがあります。
夕方5:15からスタートします。一時間ほど音楽を楽しみます。
私はご招待くださったホテルの方に、敬意を表する気持ちを込めて、自分なりにお洒落をして出かけました。
海外に行くときは黒のシンプルなドレスとジュエリーと靴、バッグは一セットにして必ず持って行きます。
会場の美観を損なわぬようこちらの装いも配慮する意識は大切です。
サロン会場の壁はベージュの大理石、天井はゴールドの美しいシャンデリア、大きなツリーがサロンを一層華やかにしてくれていました。
コンサートは厳かでありながら、温かみのあるとても楽しいコンサートでした。
演奏の前に、シャンパンなどのドリンク、そしてカナッペを頂きながらしばし歓談を楽しみます。
チェコの国立オペラ座のコンサートマスターのヴァイオリニストの方の音色、ウィーンのフォルクスオーパーソリストのテノール歌手の歌声は素晴らしかったです。
演奏曲はほとんど知っている曲でした。
ヴァイオリニスト、テノール歌手おふたりの共通の素晴らしさは、音に優しさと透明感があることです。
高音は力みなど全くなく、聞き手の頭の天辺から音がすっと入ってくるようでした。
途中で6才の女の子が小さなヴァイオリンを片手に持って登場しました。
音程をほとんど外さず、しっかりと上手に弾く姿は微笑ましくありました。とっても可愛らしかったです。
お食事ですが、私はこちらのヴィーナー・シュニッツエル(ウィーンの伝統料理・子牛のカツレツ)とコンソメスープが好きです。
ヴィーナー・シュニッツエルはいろいろなところで頂きしましたが、インペリアルホテルのシュニッツエルは大きさ厚さなどバランスがいいです。
付け合わせの小さなジャガイモも甘かったです。
コンソメスープはとても深みがあり、何杯でもいただけます。本当に美味しいです。
ウィーンの街の中心地にある、こちらのホテルは1863年、ウュルテンベルグ公爵の邸宅として建てられた宮殿を1873年のウィーン世界万国博の際にホテルとして改装しました。 以来、オーストリアでの国賓用迎賓館として利用されるウィーン最高級ホテルとして世界各国のVIP・セレブ御用達となっています。
今回は日本デスクのマネージャーでいらっしゃる井伊哲太郎様にいろいろお世話になりました。
天皇陛下がお泊まりになられたフロアーにご案内くださり、エリザベート皇妃の肖像画(レプリカ)の前でお写真を撮らせていただきました。
エリザベート皇妃が背筋を伸ばし、今廊下を静かに歩いていても可笑しくないほど、クラシックな重厚さは当時のままです。貫禄があります。
宮殿のような総大理石の階段や双璧、天井は圧巻です。
歴史とともに愛され続けているホテルの建築物は訪れる人々の心に優雅さを思い出させてくれます。
「ああ私は優雅であっていいのだ」と・・・。
フロントのロビーでソファーに座り、吹き抜けのバロック調の天井をゆっくりと眺めながらそんなことを私は感じていました。
- ホテル名
- HOTEL IMPERIAL
- 所在地
- Kaerntner Ring 16ヴィエナ, 1015 オーストリア
- 連絡先
- TEL:+43(1)50110 FAX:+43(1)50110410